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美空ひばりが亡くなった直接の原因は「特発性間質性肺炎」という病気で、呼吸ができない状態になったためです。

52歳で亡くなる前から、美空ひばりはさまざまな病と戦っていました。日本の歌謡界を牽引する立場と自らの持つイメージを熟知していた美空ひばりにとって、病と戦う姿はあまり人に見せたいものではなかったのかもしれません。

特発性大腿骨頭壊死と診断された時に、同時に診断された病気が肝硬変でした。美空ひばりの肝臓は硬く変質してしまった状態で、その機能は著しく低下していました。肝臓には再生能力があると言われていますが、肝硬変になってしまうともとに戻ることはありません。

肝臓の機能が低下した状態ではさまざまな症状が現れます。美空ひばりも倦怠感や疲労感、食欲不振などに悩まされていたのではないでしょうか。

大腿骨頭壊死と肝硬変、この2つの病に関わってくるのがアルコールだったのです。