NGT支配人更迭AKBグループ成人式後にドタバタ謝罪会見
2019/01/15 05:04
事件の対応について謝罪するAKS取締役で運営責任者の松村氏(左)とNGT48劇場の新支配人・早川氏=東京・千代田区(撮影・加藤圭祐)
 NGT48の山口真帆(23)が昨年12月にファンの男2人から受けた暴行事件について、運営会社のAKSが14日、東京・神田明神で会見した。グループの成人式の場で急きょ決まったドタバタ謝罪。山口が約1カ月前の事件を自ら公表する形になり、対応が遅れた運営側は「警察の捜査状況を鑑み、メンバーへの二次的、三次的被害が及ぶと考えた」と釈明。NGTの運営幹部を入れ替え、真相究明のため第三者委員会を立ち上げることも発表した。


 9日の事件発覚から5日。運営側はこの日、AKB48グループの成人式後に初めて謝罪会見を行った。

 新成人メンバーの晴れ舞台で頭を下げたAKS取締役で運営責任者の松村匠氏(56)は、NGT48劇場支配人だった今村悦朗氏(59)が11日付で辞任したことを発表。「ファンの皆さんやメンバーに不安な思いをさせてしまったことをおわび申し上げます」とNGTの新運営幹部とともに深々と頭を下げた。同グループのプロデューサー、秋元康氏(60)に報告したことも説明し、「(秋元氏は)憂慮していた。叱責(しっせき)された」とうなだれた。

 山口は12月の事件を1カ月後に自ら公表し、劇場公演で謝罪。松村氏は対応の遅れに「警察の捜査状況を鑑みた。メンバーへの二次的、三次的被害が及ぶと考えた」と釈明。山口を矢面に立たせたとの批判には、「本人とコミュニケーションをしっかり取れていなかった。被害者が謝罪することになり、申し訳ない」と陳謝した。

山口はツイッターでメンバーが自宅住所や帰宅時間を教え、行くように指示したと主張。運営側は、メンバー1人が道で声をかけられた男に帰宅時間を推測できる答えを返したと公表している。


 さらに、ネット上で関与が疑われた太野彩香(21)と西潟茉莉奈(23)はツイッターで否定。今も憶測が飛び交う中、事件の詳細は「警察の捜査内容に関わる」と説明は伏せた。

 真相究明のために弁護士らが名を連ねる第三者委員会を立ち上げることも発表。また、事実上の更迭となった今村氏に代わり、「女性の立場を理解できる」としてAKBやSKEのマネジャーを務めた早川麻依子氏(44)が後任を務め、再出発を図る。

 この日の成人式に出席したNGTの荻野由佳(19)は事件について語らなかったが、「2期生も入ったので、新たな気持ちで再スタートというつもりで頑張っていきたいです!」と明るい笑顔で前を向いていた。