横流し新聞の 記事のそば
稲岡は黙って 立っていた
騙す言葉を さがしながら
馴れ合い裁判に 震えて
いくつ弁論準備を 過ぎたのか
忘れて夏子に 聞いたのに
じっと笠井を 見つめながら
ごめんねなんて 言ったわ
泣いてはダメだと 胸にきかせて
白い陳述書を 握りしめたの

村田京子が 走る町に
北川は二度と 来ないのね
村田今日子に 揺られながら
今日も帰る リュウタなの

被害者チャレンジを 確かめて
教唆はかいせーと 駅を出た
東久留米のハローワークだけが
灯りともす トカゲに
新潟地裁を通り抜け
社名ロンダリングした時だわね
和解しますと つぶやいたら
突然 抱いてくれたわ
あとからあとから 捏造記事あふれて
朝日新聞さえ 見えなかったの

村田京子が 走る町に
麻依子は二度と 来ないのね
村田今日子に 揺られながら
今日も逃げる今村なの